8/3ワークショップ2レポート 「持続可能性から全体性へ」

 

こんにちは、ロルファーの中村真之介です。

本日は、8月3日に開催された、第2回クリエーター向けワークショップの後半のレポートをお送りします。

前半のレポートはこちらから。

 

 

 

前半のイールディングに続いて、後半は身体のつながりにフォーカスし、「アナトミートレイン」のコンセプトとそれを使ったエクササイズをご紹介しました。

 

 

※「アナトミートレイン」とは

・アメリカの公認ロルファー、トム・マイヤースによる人の姿勢と動作に関する理論

・頭から足まで、また中心部から末梢までを結合しながら人体を蛇行する、骨と筋膜の連結を「線路」にたとえた

・この「線路」上を力が伝わることで、身体が全体として安定し、動作が連動する

 

 

 

テーマ①「目と舌の緊張を解放し、頭から下のつながりを引き出す」

tongue

一つめのテーマは、「目と舌の緊張を解放し、頭と首から下の間のつながりを引き出す」です。

 

 

目と「ぼんのくぼ」の奥にある筋肉は協調して働いているため、ふだん目を大きく動かすことがなかったり、動かす方向に偏りがあったりすると、その筋肉もそれに合わせて緊張します。

「ぼんのくぼ」の奥の筋肉の緊張は、浅後線に影響し、背面全体を使って身体を伸びやかに支えることが難しくなります。

 

 

舌は、深前線の端にあたります。

舌の筋肉の緊張は、その土台である舌骨を経由して、横隔膜や大腰筋に直接的に影響します。

横隔膜や大腰筋が緊張すると、身体を起こして座りにくくなり、胸が落ちて骨盤が後ろへ傾き、いわゆる猫背の姿勢をとりがちになります。

 

exercise1

ここでは、身体への気づきを大事にしながら、目や舌を丁寧に動かすエクササイズをしていただきました。

 

 

エクササイズの後、参加者の方たちは、「背骨のしなやかな動きを感じた」り、「力みなくすっと床に乗るように立てる」ようになったそうです。

 

 

テーマ②「手の平から、身体の左右を統合する」

 

二つめのテーマは、「手掌から、身体の左右を統合する」です。

手は腕線によって体幹へ、さらに螺旋線によって対側の半身へとつながっています。

 

 

手掌は体幹のインナーマッスル(安定筋)との関係が深く、手から体幹、さらには反対側の股関節までのつながりを引き出すことで、左右半身が動的にバランスします。

 

exercise2

ここでは、手から肘、肩胛骨、胸郭、股関節へと感覚を順番につなげていきました。

 

 

参加者の方たちは、「プッシュアップで関節につまり感がなくなった」、「腕だけでなく、全身がつながって動く」などに気づかれたようです。

 

 

ワークショップを終えて

 

後半のこのワークショップでは、参加者の方たちの熱心で積極的な姿勢と、繊細な身体感覚のおかげで、その場で新しいアイデアを引き出していただきました。

本当に感謝しています。

 

 

企画、準備から当日の運営までを共有した、吉田さんと福崎さんにもこの場をお借りして、お礼の気持ちを伝えたいと思います。

ありがとうございました。

 

 

次回は秋を予定しています。

 

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